□ 「子育ての庭」について
「ガーデン ソト」についてのページでも触れたのですが、私達の基本理念の一つに
「お庭やエクステリアを通じて日本文化の継承に貢献する。」
というものをあげました。
これは、日本人のアイデンティティーというものは日本の風土によって形成されたものであり、
その風土(自然)との関わりが年々少なくなってきていることに危機感を覚え、少しでも自然と
の関わりが増えるようなお庭づくりをしていく。ということです。
その中でも特に重要だと考えるのが0歳~5・6歳の幼児期、そして小学校時代です。
これからの時代を担っていくのが彼らであることに加え、中学校に入る前までのこの時期こそ自然の事物に対する感受性が一番強いと思われるからです。
赤ちゃんからの発達を考える時、まずは生きるために呼吸やミルクを飲むという行為ができるようなることから始まり、寝返り・ハイハイ・直立立ち・歩行と進んでいきます。
小学校にあがるまでの幼児期はこのように身体能力の発達が重要です。脳の中の
大脳辺縁系と呼ばれる古い部分(生物として生きていくために必要な機能を持つ)が
十分に発達しなければなりません。
早期教育にはいろんな考え方がありますが、文字や数字などを記憶するのは脳の中の新しい
部分にあたる大脳新皮質です。上記のような生きていく基本となる部分が十分でない内から
大脳新皮質への過度な刺激は、人間が本来持っている力を出せなくなるのかもしれません。
幼児期に生きていく力を十分につけさせてあげるためにも
自然の中でのいろんな体験が大切だと考えます。
そこで、少しでも「ソト」に出て身近にある自然に接してもらえるような
お庭づくりをしていきたいと思います。
具体的には、芝生のお庭というのももちろん気持ちよくて遊ぶ楽しみもあります。
時には
一部を高く山にして芝を貼ってもおもしろいでしょう。
芝生の山でなくても土と砂を混ぜた山を造っておくと子ども達は毎日でも遊びます。
近くに水道などがあると更に遊びが膨らみます。
スペースが許せば、ブランコなどの遊具を置いてもいいですが、建替えなどで
古い樹木がある
ならばそれを残して遊具代わりにしてみてはいかがでしょう?
アイディア次第でいろいろ楽しめます。そんなプランもお客様と一緒に考えていけたらと
いつも思ってます。